私はこの海と山の美しい水俣で生まれ育ちました。この恵まれた環境の中ですくすく育ち、私にはたくさんのいとこが居ました。両親が長男長女だった為、小学校のころから親戚が集まると小さいいとこ達と遊んだり、面倒を見ていく中で、徐々に将来子どもに携わる仕事ができれば・・・と思い、資格を取り、保育園に務める事が出来ました。念願の保育士の仕事は本当に楽しくやりがいを感じ、毎日充実感でいっぱいでした。子ども達と外でのびのびと遊び、楽しく絵を描いたり折り紙をしたり、虫捕りしたり一緒に昼寝をしたり。でも、時代の流れの中子ども達の環境も変わってきて、保育園でやらなければいけないことが増えました。ひらがなの読み書き、本読み、計算など・・興味がある子はやる気を持ってどんどん頑張ります。しかし、中には全く興味がない、遊びたい子もいるのです。私は、子どもは自ら学ぶ力をみんな持っていると考え、自ら学ぼうとしないと身につかない。やればできる!!といいますが、子ども達が自らやる事が大切ではないか・・・と考えます。早期教育より、子ども一人ひとりとしっかり触れ合うことこそが、子育ての原点、見守る愛情こそが大切だと強く思います。ひとりひとりの個性や得意なことを伸ばしていければ、それだけで自信につながるのでは・・・との思いから、今の自分に何か出来ないか・・・そう考えていた時に、水俣市で学童クラブの新設を検討されていることを知り、私がやれるのであればやりたいと、動き出しました。
学童クラブは、児童福祉法の規定による放課後児童健全育成事業で、小学校に通う児童を放課後保護者に代わり安心安全な居場所を作り、適切な遊びや生活を確保している場です。放課後一人では心配、いつ何が起きるかわからない現代。その上近年はゲームやYouTubeに時間を費やす子ども達も少なくない現状を見て、子ども達の日々の家庭学習をしっかり行っていく為にも、大きな存在となっています。
子ども達の放課後の時間は数時間ですが、年間そして小学校の6年間と考えた時、その過ごし方はとても大切です。いろいろな経験をしていく中で、自分は何が好きなのか、楽しいのか、自分の可能性を知る為に、その時間を充実した時間にしてほしい。大学受験を前に「自分は何がしたいのかわからない。とりあえず大学にいってみる」と、言う人がいます。たぶん、その人は小さい頃からそれまでにやりがいのある事に出会えなかったか、出会えるチャンスがなかったのでしょう。人にはみんな、得意もあれば不得意もあります。好きな事は精一杯頑張れます。そして自信が持てるようになり、その事に一生懸命になり、何事にも前向きに頑張れる人になると思います。
子どもが笑顔になる為には、お母さんの笑顔が必要です。でも、お母さんは仕事と家事に子育てと日々忙しく働き詰めです。そんなお母さんのサポートが出来れば、お母さんも笑顔!!子どももきっと笑顔になります。その取り組みとしてはっぴーほーむでは、夕方18:00~最長22:00までの市内初!!延長保育を実施し、病院や介護施設、学校などにお勤めの方や、時には自由な時間が欲しいという時にもご利用いただいております。
私は、これまで保育園・養護施設・小学校で子ども達と一緒に過ごしてきました。いろいろ大変なこともありましたが、私にとってはかけがえのない素晴らしい時間でした。そして、私がこれまでやりがいをもって仕事を続けてこられたのは、周りにいて下さった素晴らしい先生方、温かく励まして頂いた保護者の皆様のお陰です。子どもひとりひとりを受けとめ寄り添い、時には背中を押し応援する存在になりたい。これからも子ども達の笑顔が輝く社会でありますよう願い、私も頑張っていきたいと思います。
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